ライブに出演するにはどうしたら良い?事前準備からライブ本番までのやり方を徹底解説!

音楽

みなさん、こんにちはSaionjiReoです。

音楽を始めた理由ってそれぞれありますよね!
ギターを弾きたい、歌を歌いたい、ステージに立ちたい、みんなと楽器をやりたい。
様々な理由があると思いますが、最初はライブに出るとか考えていなかった方でも
音楽を続けているとライブに出たい!

そんな風に思うのではないでしょうか。

でも、「どうやってライブに出るの?」「費用が高そう」「お客さん呼べないしな…」
なんて思う方もいると思います。
そんな悩みを私がお答えしていきます。

ちなみに私は15年程ギターやっていて過去にやっていたバンドで
ワンマンライブをした事もあります。
地元の小さなライブハウスで100人程でいっぱいになるライブハウスを
手売りや友人・知人お願いして何とか満員でライブをした事があります。

過去の経験と実績をもってお話ししていきますね。

ライブをするには?

ライブをする、と言っても色んな方法でライブをする事が出来ます。
ここではおおまかに3つ紹介します!

基本的にライブをするとなるとライブノルマ(出演料)がかかります。
費用はそのライブハウス事に違うので確認していただければと思いますが
ライブに出演するとなると、チケットも用意していただける事が多いです。
そのチケットを完売させるとノルマと同額に設定しているライブハウスが
多いと思います。
(例)ノルマ 20,000円
   チケット 20枚×1,000円

ブッキングライブ

ブッキングライブとはライブハウス側が主催のライブで
有名アーティストと違って出演者に持ち時間が有り
その時間内で演奏し入れ替わりで演奏していくのがブッキングライブというものです。
出演者は全てライブハウス側が募集してくれます。
ライブハウス側でも月や曜日でイベント名を付けてライブの出演者を募ったりしていますが、曜日やイベント事にライブノルマが違いますので
しっかりノルマを確認しましょう。

有名なライブハウスであれば週末等の集客が見込める曜日に限り有名アーティストと
ブッキングライブも組んでるライブハウスもあります。

ブッキングライブのメリット

最大のメリットは初めての方でも敷居が低いので気軽に挑戦する様な気持でも
全然構いません。
同じく初めてライブされる方やベテランさん等様々な方とも交流を持てますし
最初は腕試し、そんな感覚でもOKです。
費用も高くて2万円台のノルマが多いので自分の予算に合わせて出演するのも有りです。

ブッキングライブのデメリット

ライブハウスやそのイベント等によってはライブハウス側が出演者を集めきれず
例えば6組の予定が3組しか集められませんでした。。。
という様な事がおきます。
そうなると基本的にブッキングライブではそれぞれの出演者が沢山の観客を呼べる訳ではないので、組数が減ると観客数も減る事が多いです。
ライブハウス側は出演者のノルマやお客さんからのドリンク代で成り立っていますので
ギリギリまで出演者を募集する為、なかなか告知出来ず
結果的に自分のお客様もあまり呼べなかった、なんて事もあります。

実際に私は過去に、ブッキングライブで出演者が集まらず
私のバンドともう1組だけのツーマンライブになってしまい
結果お客さんは4人だけ、それも私のバンド友人達のみ
という切ない思い出があります。

イベンター主催ライブ

これはイベンター会社が主催するライブでイベンター会社の中に
「ブッカー」と呼ばれる、ブッキングライブを企画・運営・募集する人がいます。
この場合ですとイベンター会社がライブハウスを貸し切って行われます。
ライブハウスのブッキングライブでは直接ライブハウスの方と連絡を取り合う事になりますが、このケースはブッカーさんと連絡を取り合う事になります。

イベンター主催ライブのメリット

有名なイベンター会社であれば、有名アーティストとの繋がりがある事が多いです。
デビュー前、デビューしたてのメジャーアーティストなんかも時々
イベンター会社主催のブッキングライブに出演している事がありますので
そういう場合は音楽関係者もライブハウスに訪れている事が多いです。
何かのチャンスになるかも知れませんので出てみる価値はあります。

また、イベンター会社は集客力も強いケースが多いので
比較的多くのお客さんが入っている事が多いですね。

イベンター主催ライブのデメリット

イベンター会社はライブハウスを貸し切りにした費用を超える収益が無いと
いけないのでノルマが高い事が多いです。

(例)ライブハウス貸し切り費用 80,000円
   ノルマ 30,000円×4~5組  120,000円~

あくまで例ですが、このようなケースが多いので費用が多くなってしまうのと
悪質なイベンター会社ですとノルマだけ先に振り込んで下さいと言って
入金を確認すると連絡がつかなくなる詐欺もあります。
イベンター会社主催のライブの時は入念に、どんなライブ内容で
どういった出演者が多いのかを調べてみるのが良いです。

企画ライブ

ブッキングライブと違って企画ライブとは出演者が全て企画・運営・募集をするという事です。
この場合はライブハウスを貸し切りにする事になりますので
1日なのか、数時間だけ、もしくは夜の時間だけ等
ライブハウスによって金額が違いますので確認していただければと思います。

企画ライブの場合は出演者が何組でもこちらで決めれるので3組にして
スリーマンライブにしても良いですし、ブッキングライブの様に
6組程募集しても良いですし自由に出来ます。

企画ライブのメリット

自由に出演者を募れたり好きな仲間だけでライブをしたりも出来るので
自由度が高いのがポイントですね。
イベンター会社の様に他の出演者からノルマ費用を取る事で
場合によっては企画ライブをする事により収益を得る事も可能です。

持ち時間もレンタル時間内であれば自由ですので、自分達の持ち時間だけ
長く設定するという事も出来ますし演奏順も決める事が出来ます。

企画ライブデメリット

最大のデメリットは他の出演者からノルマ費用を取る場合、出演者が決まらなければ
自分達がその費用を負担しなくてはならないリスクもあります。
また、お客さんの入りがあまり良くないと
次回も企画ライブした際、他の出演者から
「あの出演者(バンド)の企画ライブは入りが良くない」など思われ
なかなか出演者してくれる出演者が集まらない事もあります。

出演者は多くのお客さんのライブで演奏したい、という気持ちがあるので
集客力のあるバンドやアーティストとブッキングしたいと考えます。

自由度が高い分、念入りに打ち合わせや決める事も多いですし
当日のお金の管理、運営等もかなりエネルギーを使います。

ちなみに一般的に貸し切りにする事を「ホールレンタル」と呼ぶ事が多いです。
ライブハウスによってチケット受付のスタッフ等を出演者側が用意しないといけな場合やライブハウス側が担当してくれる場合もあり、その際人件費として
ホールレンタル費用とは別にかかる事もありますが、これらもライブハウスによって異なりますのでご確認下さい。

ライブハウスを探そう

ライブハウスでも色んな方法でライブが出来るという事はお分かりになったと思います。
次のステップとしてライブハウスを決めて申し込んでみましょう。
ライブのしたい地域や場所が決を決めてネットやSNS、チラシ等で調べてみましょう!

ライブハウスに出演を申し込む

ライブハウスを決めたらメールやSNSのメッセージ、TEL等で申し込みをしましょう。
ブッキングライブが希望なら
「ライブに出演したいのですが、ブッキングライブはありますか?」等と聞いてみましょう。
その際、名前やグループ名等も伝えるのとどんな音楽をしているかも伝えると
なお良いと思います。

出演が決まると他の出演者の名前や出演時間、リハーサルの時間等の
連絡が来るはずですので、ライブハウス側からの連絡は出来る限り速やかに行うのがベストです。

ライブハウスによっては事前にどんなグループ、バンド、ソロなのか
詳しく情報を知りたいというケースもあり、オリジナル曲の音源の有無を
確認や音源の提出をお願いするライブハウスもあります。

ライブ前日までに必要な準備

ライブハウスへの出演が決まり、後はスタジオでの練習は勿論
事前に提出しなくていけない書類等もありますので
ここで確認しておきましょう!

必要書類の提出物確認

出演が決まった後に「セッティング表」を提出しないといけない
ライブハウスがあります。
セッティング表とはバンドならどのアンプを使うのか、ボーカルマイクは何本必要か等
ライブハウス側は全ての出演者のステージ上のセッティングを把握しないといけない為
各出演者にセッティングを提出しているライブハウスが多いです。

いつまでに提出して下さい、という連絡があると思いますので
しっかり期日を守って提出しましょう。

セットリストを決める

ライブするにあたって肝心なのが「セットリスト」ですね。
セットリストとは知っている方も多いと思いますが「曲順」の事です。

曲の雰囲気や調によってライブはガラっと空気感が変わりますので
曲順は非常に大事です。
キラーチューンがあるのなら必ず入れた方が良いですし
全部アップテンポなら観客も疲れてしまいます。
また、バラードだけなら盛り上がりにも欠けてしまいますので
曲の雰囲気やバランスを考えてセットリストを決めましょう!

楽曲の練習

ライブのクオリティを上げるには楽曲の完成度、練習が欠かせませんね。
バンドやグループならスタジオで楽曲を練習しリズムのズレは無いか
グルーヴ感はあるか等入念にチェックしましょう。
ソロの場合もしっかり喉や楽器を演奏するなら歌詞やコード等が
頭に入っているか確認しましょう。

本番はオーケストラやアコースティックスタイルでない限り
譜面等見る事は無いのでしっかり頭に入れておきましょう。

ステージングやパフォーマンスもしっかり決めたり考えておく必要があります。
ただ練習の様に演奏するだけなら観ている方は何も感じないと思います。

表情や動き、演奏の仕方や見せ方1つ1つ拘る事で観客を魅了し感動させる事が出来るはずですので、しっかりステージング・パフォーマンスも決めましょう。

ライブの告知・宣伝

ライブが決まった時点で可能な限りSNSやHP等を使ってライブの告知や宣伝をしていきましょう。
常日頃からSNSの活動をしっかり行えば数人は観に来てくれる可能性があります。
忘れず必ずやる事と出来るだけ多くの方の目に届く様に拡散するのがポイントです。

ステージ衣装を決める

ステージに上がってライブをする際はステージ衣装を決めておきましょう。
衣装と言ってもメジャーアーティストの様にカッコ良い衣装を持っている方は
少ないと思いますが、統一感を出すような全員同じテイストの服や
それぞれの個性を出すのに出来る限りカッコ良い服を選んだり
奇抜な服を選んだりと出来る事はあるはずです。
いつもと変わらない普段着で出演するのは止めた方が良いです。

観に来てくれる方は非現実的な瞬間を観に来ており
そこに出演した無名のアーティストが普段着と変わらない様な格好で
ライブをしていたらせっかく演奏が良くても、「何か惹かれないな~」と
思われてしまう可能性があります。

ステージに上がる以上【アーティスト】という意識を持ってライブに臨みましょう。

楽器・機材のメンテナンス

本番で起こり得るトラブルで一番多いのが機材や楽器のトラブルです。
日頃の点検やメンテナンスをしているからと言っても、いざリハーサルしてみると
シールドからガリ音がする、音が鳴らない、機材の接触不良等起こる事があります。

必ず本番前日の夜にでも予め使用する機材や楽器のメンテナンスをする事をおすすめします。
また、本番直前にギターの弦を張り替える方もいますが、あまりおすすめはしません。
ギターの弦は張り替えた直後、しっかり慣らしてあげないと簡単に切れてしまいます。
張り替えるのであれば前日や数日前に弦交換する様にした方が良いでしょう。

ライブ当日の準備

ライブ当日はしっかり睡眠をとって万全の状態で臨み
時間に余裕を持って行動しましょう。
忘れ物をしてしまった事で演奏に支障が出ては元も子もないですよね。

しっかり持ち物を確認して忘れ物を無いようにしましょう。

ちなみに私はしっかり寝て当日起きたら出発前に必ず練習してから
お家を出る様にしています。
理由は多少緊張する為、それを緩和させる為のルーティンですね。

ライブハウス到着後

ライブハウスには早めに到着する事をおすすめします。
遅くともリハーサルの15分前くらいには到着する様にした方が良いです。

早めに控室や会場に入っておく事で「気持ちを作る事」が出来ます。
いわゆる気持ちの準備ですね、
しっかり作っておく事でリハーサルでも良いパフォーマンスを発揮出来ます。

挨拶・手続きをする

当たり前の事ですが、ライブハウス到着後は同じ出演者やライブハウスの
スタッフの方にしっかり挨拶をしましょう。
人として基本的な挨拶が出来ないと出演者やスタッフの方から煙たがれてしまう
可能性もありますので必ず挨拶を忘れずに。


音楽のジャンルによってはちょっと尖った様な対応がカッコ良いと思う方も
中にはいるかも知れませんが挨拶はしっかり行いましょう。こうした当たり前の事ですが、これが出来ない方も多く見て来ました。
少し集客力があったり多少有名だったりすると挨拶されない方がいます。

到着後は照明や音響の要望、SE音源の有無やセットリスト等のセッティング表を
書いて提出するライブハウスが多いです。

※SEとは「サイドエフェクト」の事で本番のセッティング終了後、ステージ入場時にかける音源がある場合は指定の音楽ファイルに1曲入りにして渡すのが基本です。
登場後「手を上げたら止めてもらうか、そのまま演奏に入ったら止めてもらうか」等も
PAさんと打ち合わせておきましょう。

リハーサル

リハーサルではセッティング後に音を順番に出していくのが基本です。
その際、PAの方から指示がありますので指示に従いましょう。
バンドであればドラム、ベース、ギター、ボーカルの順に音を出していくのが
殆どですがキーボードやその他の楽器がある構成のパターンは
ギターの前後に指示があると思います。

全ての音が出揃いとPAさんが整えば「曲でどうぞ」なんて言われる事があります。
リハーサルの時間は決まっていますので1曲全て演奏するのではなく
曲事に気になる部分、不安なところ等をリハーサルする様にしましょう。

ライブハウスによってはセッティング時に音を出した際、それだけで
音量バランス等を調整していきなり「曲でいって下さい」と言われるケースもあります。

余談ですが、ステージには「下手」「上手」という言葉があり
下手は観客からステージを見て左手側、上手は観客から見て右側を言います。

本番

リハーサルが終わって時間が経てば、本番がやってきますね。
本番直前はメンバーとセットリストの確認や談笑してリラックスしておくのがベストです。

そしてステージで楽器のセッティングが始まったら必ずチューニングをしましょう。
せっかく練習して来た曲もチューニングがズレていれば台無しになります。
またギターの弦は気温で変化するので必ず確認した方が良いですね。

ここで私が経験して来たライブでの心得をお伝えします。

ライブの心得

失敗や間違いを恐れない

恐らく緊張する方の方が多いと思いますが
緊張して失敗や間違いをしてしまうかも知れません。
ですが、失敗や間違いを恐れずに思い切って演奏する事が大事です。
そして何よりも楽しむ事が大切です。

何があっても平常心

緊張したり、あるいは難しいフレーズ、キーの高い歌
色んな理由で間違ったりミスしてしまう事もあると思います。
その時に1番やってはいけない事は「間違った!」「ミスった…」という様な
表情や雰囲気を出してしまう事です。

顔に出してしまえば観ている方も「今、間違ったんだな」「今ミスしたよね!」と
バレてしまいます。
アーティストならミスや失敗もバレない様なパフォーマンスや表情でカバーしましょう。

練習以上の事は出来ない

おおよその方が分かっていると思いますが
練習して来た事以上のスキルや技術が発揮出来る事は無いです。
本番で行うのは練習や打ち合わせしたステージングを確実にこなす、という事です。

練習でやった事の無い事は絶対に止めた方が良いです。

過去に私の知人がライブで演奏中にギター回しをしたら
ヘッドが床に当たってネックが折れた知人がいました。
その知人はカッコ良いから初めてやってみたとの事。
その後の演奏は、みなさんの想像する通りお世辞にも良いライブだったとは
言えませんでしたね。

撤収・解散

本番終了後は速やかに機材などを片付けて次の出演者に譲りましょう。
その後は基本的に自由時間ですので帰宅してもOKですが
観に来てくれたお客さんと交流したり
他の出演者の演奏やステージングを見る様にしましょう。

他の出演者の演奏のステージングを見ると勉強にもなりますし
刺激になるのでおすすめです。

お互いの演奏を観て盛り上げてあげたりすると
その後お互いに良い出演者として音楽の繋がりを持てたりする事もありますので
出来る限り、他の出演者の演奏も観る様にしましょう。

まとめ

まずはライブハウスを探して申し込みをしてみましょう!
やり方は分かったと思いますので練習を重ねてライブハウスでライブをしてみましょう!

最初はみんな上手くはいかない事の方が多いですが、ライブハウスでライブを繰り返し
出演していく事で演奏技術やパフォーマンスなんかも身に付いてきます。
練習と入念な準備をしっかり行ってライブを成功させましょう!

ライブハウスでライブする事で良い演奏が出来たら、それがきっかけで
出演依頼が来る事もあります。
ライブハウス側も良い演奏をする出演者や集客力のある出演者の方が
動員数(入る観客数)を見込めるからです!

まだ、ライブハウスでライブをした事が無い方は
1度ライブしてみる事をおすすめします!

コメント

タイトルとURLをコピーしました