みなさん、こんにちはSaionjiReoです!
今回は世界の音階について詳しくお話ししたいと思います。
そもそも音階って何?という方もいると思いますので、分かりやすく説明していきますね。
- 音階とは?
- 音名とは?
- 世界の音階
- 日本の音階
- 中国音階
- ジプシー音階
- スペイン音階
- ヨーロッパ音階
- スコットランド音階
- インドネシア音階
- インド音階
- アラブ音階
- マカーム・ラースト C D Eq F G A Bq
- マカーム・ナハーワンド C D E♭ F G A♭ B
- マカーム・ナワサル C D E♭ F# G A♭ B
- マカーム・ナグリーズ C D♭ E F G A♭ B♭
- マカーム・ヒジャーズカル C D♭ E F G A♭ B
- マカーム・バヤーティー C Dq E♭ F G A♭ B♭
- マカーム・サバー C Dq E♭ F♭ G A♭ B♭
- マカーム・ヒジャーズィー C D♭ E F G A♭ B♭
- マカーム・クルディー C Dq E♭ F G A♭ B♭
- マカーム・スィカ Eq F G A Bq C D Eq
- マカーム・フザム Eq F G A♭ B C D Eq
- まとめ
音階とは?
音階とは音の高低の順番を並べたものを言います。
簡単に言うと例えば、ドレミファソラシドを順番に弾いていくと
最初のドは低く、最後のドは高いですよね。
このように1オクターブ上の同音の音に達するまで
音の高低を並べたものを音階と言い、一般的に音階の事を【スケール】と言います。
音名とは?
音名とはその名の通り、音の名前で日常的に私達は音名をドレミファソラシドで呼んでいると思います。
このドレミファソラシドは日本で名付けられた名前、音名だと思っている方が多いと思いますが、実はこれ日本で付けられた訳じゃないんです。
ドレミファソラシドはイタリア音名なんです!
私も音楽を始めるまでは日本の音名だと思っていました。
こちらに国別に音名を紹介します。
国別の音名
- 日 ハ ニ ホ ヘ ト イ ロ ハ
- 伊 Do Re Mi Fa Sol La Si Do
- 仏 Do Re Mi Fa Sol La Si Do
- 独 C D E F G A H C
- 米 C D E F G A B C
これが現在の世界で使われている音名の一覧です。
日本音名のハニホヘトイロハは聞いた事があると思います。
日常的に使っている音名はイタリア音名とは、意外と知らない方も多いかと思います。
世界の音階
世界の音階を見るとかなりの数と派生された音階、スケールがあります。
その国や地域によって大きく異なり、今もなお文化として根付いています。
こちらに音階名と米音名で音階を紹介します。
日本の音階
呂旋法(雅楽)C D E G A
律旋法(雅楽)C D F G A
陽旋法・田舎節(俗楽)C D F G B♭
陰旋法・都節(俗楽)C D♭ F G B♭
琉球音階 C E F G B
日本の音階で聴いた事のあるものと言えば、やはり琉球音階が多いのではないでしょうか。
THE BOOMの【島唄】やBIGINの【島人ぬ宝】などの琉球ソングは凄くメジャーで定番となっていますね。
ヨナ抜き長音階 C D E G A
ヨナ抜き短音階 C D E♭ G A♭
ニロ抜き長音階 C E♭ F G B♭
ニロ抜き短音階 C E F G B
ヨナ抜き、ニロ抜き音階は日本固有の5音音階の事をいいます。
ヨナ・ニロ抜きという音名はヨーロッパが起源の音楽、西洋音楽の長音階に当てはめると主音の音「ド」から4番目と7番目の音を抜いた5音が
ヨナ(四七)2番目と6番目を抜いたのがニロ(二六)抜きといいます。
つまり、ドレミファソラシドの場合
最初の「ド」が1番目、最後の「ド」が8番目となりますので
ヨナ抜きであれば「ファ」と「シ」ニロ抜きであれば「レ」と「ラ」の音を抜いた5音となります。
雲井音階 C D E♭ G A
岩戸音階 C d♭ F G♭ B♭
中国音階
宮調式 C D E G A
商調式 C D F G B♭
角調式 C E♭ F A♭ B♭
微調式 C D F G A
羽調式 C E♭ F G B♭
ジプシー音階
ジプシーとは一般的に欧州で生活している移動型民族の事をいいます。
最古の記録には西暦1100年にアトスに現れたという記録が残っているそうです。
ジプシーという名の由来は記録によると、1427年にパリに現れたジプシーが「エジプト出身だ」と名乗ったそうで、これを機にエジプシャンと名付けられた後に次第に変化し
現在の名前、ジプシーとなったようです。
※現在の日本では【ジプシー】という言葉は差別用語や放送禁止用語とされており【ロマ】という言葉に置き換えられています。
ここでのジプシーという表現はあくまでも音階名を紹介しております。
ジプシー・スケール C D♭ E F G A♭ B
スペイン音階
スペイン音階はフラメンコ等の楽曲で多く使われています。
スペイン・スケール C D♭ E F G A♭ B♭
ヨーロッパ音階
ハンガリー等の民謡に使われるスケールです。
ハンガリー・スケール C D E♭ F# G A♭ B
スコットランド音階
スコットランド民謡 C D E G A
スコットランド民謡などで使用される5音音階はヨナ抜き音階と同じものが
多く使用されています。
インドネシア音階
ペロッグ・スケール C D♭ Eh G A♭
インド音階
ビラーヴァル・タート C D E F G A B
カマージ・タート C D E F G A B♭
カーフィー・タート C D E♭ F G A B♭
アサーワリー・タート C D E♭ F G A♭ B♭
ハイラヴ・タート C D♭ E F G A♭ B
バイラヴィ・タート C D♭ E♭ F G A♭ B♭
カリヤーン・タート C D E F# G A B
マールワー・タート C D♭ E F# G A B
プールヴィー・タート C D♭ E F# G A♭ B
トーディー・タート C d♭ E♭ F# G A♭ B
アラブ音階
マカームとはアラビア語で「留まるところ」という意味で、複数形ではマカーマートといいます。
ここでは半音の半分、1/4の音を♭(下げる)の記号をqと表記しています。
マカーム・ラースト C D Eq F G A Bq
マカーム・ナハーワンド C D E♭ F G A♭ B
マカーム・ナワサル C D E♭ F# G A♭ B
マカーム・ナグリーズ C D♭ E F G A♭ B♭
マカーム・ヒジャーズカル C D♭ E F G A♭ B
マカーム・バヤーティー C Dq E♭ F G A♭ B♭
マカーム・サバー C Dq E♭ F♭ G A♭ B♭
マカーム・ヒジャーズィー C D♭ E F G A♭ B♭
マカーム・クルディー C Dq E♭ F G A♭ B♭
マカーム・スィカ Eq F G A Bq C D Eq
マカーム・フザム Eq F G A♭ B C D Eq
まとめ
音名や音階について説明も加えて世界の音階を紹介して来ました。
国や地域によって音階、スケールの数やそれに派生するスケールが沢山ある事が分かりましたね。
日本のみならず他の国においても5音音階は多く使われており、かなり浸透しています。
音階を学べば、その国柄や地域の独特な雰囲気を出せますので
作曲されている方は特に知っておきたい事が詰まっていると思います。
是非、世界の音階を学んで日々の音楽活動を豊かにしていただければと思います!
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